2025年03月21日

アツさに乾杯。

2025年 3月20日(木) 曇りのち晴れ

北の風 やや波あり  水温21度

 風はすっかりおさまって、ようやくまずまずの海況になってきた。
 
 今週初の海日和だ。
 
 でも朝から雲が多く、午前中は気温が低いままだから、せめて体が温まってからにしようってことで、早お昼を済ませてから海へGO!
 
 先日は水温のあまりの低さに打ちのめされたけれど、この日はワタシのダイコンの水温表示的には1度上昇していて(小数点以下1ケタまで出るオタマサのダイコンでは0.6度上がっていたらしい)、前回に比べるとドボンと飛び込んだ際のショックは随分小さかった。
 
 23度以下の水温では1度ごとの違いが大きいということは過去に何度も触れているとおりで、20度と21度というたった1度の差は、アームストロング船長の1歩と同じくらいとてつもなく大きい。
 
 しかも23度から21度に下がるのとは違い、年間最低水温からの上昇となれば、勇気凛々元気百倍、意気衝天の絶好調!
 
 …ってほどではないにしろ、とにかくエントリーと同時に戦意喪失ってことにはならずに済んだ。
 
 そのおかげか、小さな小さなブルマちゃんの存在に気がつくことができた。
 
アツさに乾杯。

 尾ビレの先の透明な部分を除いたら1センチほどしかないチビターレ、例年この時期に観られ始めるのだけれど、どういうわけか昨年は激チビには出会えなかった。
 
 それがこの日は、このあと別の場所でもう1個体とも遭遇。
 
 例年に比べて分母が限りなく少ないにもかかわらずこの遭遇率、ってことは今季は数多いのかな、ブルマちゃん=キツネベラ
 
 ブルマちゃんの近くには、長さ40センチほどとやけに短いムチカラマツに、ガラスハゼがついていた。
 
アツさに乾杯。

 このムチカラマツは以前も何度か紹介しているもので、一昨年の今時分はこんな感じになっていた。
 
アツさに乾杯。

 黒くなっているところはガラスハゼがサンゴの共肉を剥がして産卵床にしている部分で、この時にはすでに卵が産みつけられている。
 
 で、以前も紹介したように、ガラスハゼは同じ産卵床を手入れをしつつ繰り返し使い続けるんだけど、産卵のピークが過ぎて周期が長くなると、環境が整ってさえいればムチカラマツは剥がされた部分を修復する。
 
 なので↑この2ヶ月後には、↓こうなっていた。
 
アツさに乾杯。

 ジワジワ修復進行中。
 
 そしてその翌年、すなわち昨年1月には↓こうなっていた。
 
アツさに乾杯。

 ほぼ完全復活。
 
 ただしこの頃にはガラスハゼペアの姿は無く、ただの短いムチカラマツになっていた。
 
 やっぱ、ペアが暮らすには短すぎたか、ムチカラマツ。
 
 ところがこの日このムチカラマツには、再びオトナサイズのペアが復活(ムチカラマツの根元のほうにもう1匹いた)。
 
 近くにムチカラマツが生えているわけじゃないから、別のムチカラマツと行き来しているわけではなさそう。
 
 ってことは、昨シーズン中知らないうちにチビチビガラスハゼがやってきて、そのまま成長したのだろうか。
 
 産卵床が見当たらないところをみると、ひょっとすると比較的最近、新天地を求めて遥か遠くからわざわざやってきたペアとか?
 
 この先このペアはどうなるのか、今年はもう少し注目してみることにしよう。
 
 このムチカラマツがある根では、ハナダイ類のオスたちが盛んにメスにアピールしていた。
 
 高所からメスのところへ急速降下し、なにやらメスにアピールするや、すぐさま元の場所に戻るこの動き、ゲストをご案内中にはしつこいくらいにご覧いただいていたから、きっとご存知の方も多いことだろう。
 
 当店ゲストだったにもかかわらずいまだご存知ない、記憶にないというフトドキな方のために、その様子を拙い動画で。
 
 
 
 アピール泳ぎをしているときでも、カメラを向けると嫌がってやめちゃうことが多いのだけど、この日のオスたちはやけに張り切っていた。
 
 張り切っている時のオスは、1匹が何度もこの張り切り泳ぎを繰り返すものだから、群れ全体で見るとハナダイたちの雨あられって感じになる。
 
 いつもに比べ、ケラマハナダイのメスたちが妙に思わせぶりだったので注目してみたところ…
 
アツさに乾杯。

 あらら、お腹がパンパン。
 
 どのメスもみな似たようなお腹をしているところをみると、きっと産卵が近いのだろう。
 
 なるほど、オスが張り切るわけだ。
 
 最近加筆修正したばかりのケラマハナダイの稿で紹介しているように、早くも…というか遅くもなのか、とにかく寒い1月から熱いバトルを始めているケラマハナダイたちは、どうやら(海中の)冬に産卵しているっぽい。
 
 おそらく産卵は日没前後なのだろうけど、こんな寒い季節のそんな時刻に潜るほどワタシはアツくはないなぁ…。
 
 ケラマハナダイのオスたちのアツさに乾杯。
 
 そのアツさのおかげで、毎年梅雨前後から各根にチビターレたちがたくさん出現し始めるのだ。
 
 ここ20年で大幅に減少傾向のハナダイたち、もっともっと頑張って、産めよ増やせよチビターレ。


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Posted by クロワッサン at 08:22│Comments(0)水納島の海
 
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