2025年03月22日
もぬけのギャランドゥ。
2025年 3月21日(金) 晴れ
北の風 少し波あり 水温21度
今日はさらにいいお天気に。
朝からお日様が出ているおかげで、午前中の早いうちに体が温まってきた。
これなら10時前でも海に行けそうだ。
さっそく本日も海へGO!
2日続けて海へ行くだなんて、いったいいつ以来だろう…。
洋上にはダイビングボートが数隻停まっている程度だったから、どこかしらにボートを停めることはできそう。
せっかくだから前日とは違うところへ…
…と思ったものの、どうせだったらその後のケラマハナダイの様子を観ておきたい。
というわけで、再訪。
はてさて、ケラマハナダイのメスたちの様子は…

たしかにこのようにお腹パンパンな子もいるにはいるんだけど、その数が前日ほどには目立たず、おおむね↓こんなくらいだった。

これだと、普段どおりって感じ。
オスの動きも昨日ほどではなく、張り切って急降下泳ぎをしているのは1~2匹くらいのもので、むしろキンギョハナダイのオスたちのほうが俄然張り切っているように見えた。
やはりこのたびのローテーションの盛り上がりのピークは、昨夕だったってことなのかなぁ?
砂底に目を転じると、そこかしこにベラギンポの仲間が砂底上にチョコンと鎮座していた。

リュウグウベラギンポなら、季節になると砂底の上50センチほどのところで群れを作るので、遠めでもその存在に気づくことができる。
盛り上がっていない今のような季節には、リュウグウベラギンポであってもそれぞれが思うままに砂底で暮らしているらしい。
だからといってどこに行けば必ず見られるという魚ではないんだけど、どういうわけかこの根の近くでは大小各サイズのベラギンポをたくさん観ることができる。
もっとも、このように画像だけ見ても、ただ細長い魚がそこにいるだけでしかないからつまんない。
彼らの本領は、その動きにある。
ベラギンポたちは、スーパー高速砂遁の術師たちなのだ。
その様子をコンデジ動画で撮るのは至難の業ながら、かろうじて彼らの術がわかるくらいには撮れた。
これくらいの大きめの個体だと、砂中に潜ったあとチョロッと出ている顔が見えるからどこにいるかがわかりやすいのだけど、もう少し小さな子になるとずっと観ていても見失ってしまうほど。
でもこちらが場所を把握していなくても、近づいていくとプレッシャーに負けたベラギンポはすぐさま砂中から飛び出て居場所を教えてくれるのだった。
さてさて、昨夏の白化騒ぎも過去のものとなり、かろうじて死を免れたサンゴたちが今度はシロレイシガイダマシの集中砲火を浴びるという、新たな禍の時代になっている現在、頑なに白化を堅持しているものたちもいる。
イソギンチャクたちだ。
先日もお伝えしたように、すでに年間最低水温に達しているというのに、いまだに白いままのものたちがあまりにも多い。
このポイントの水深20メートル弱の根にいるウスカワイソギンチャクときたら、白いままのうえに縮みまくっていた。

これじゃあペアでは暮らせなくなっているのだろうなぁ…。
そうかと思えば、同じ根のもう少し上方でデデンと育っているタマイタダキイソギンチャクは…

…濃すぎだろッ!と思わずツッコミたくなるほどに、必要以上に褐虫藻が入ってしまっているように見えた。
昨夏でもこの水深くらいあるところなら、ほとんどのサンゴたちは災禍なく暮らしていたというのに、イソギンチャク類の場合はもっと深いところでさえ白化しているものがけっこう観られる。
なぜイソギンチャクだけ?
リーフ際でも無事なものは無事、ヤバいものはヤバいという具合いでその差が大きいのだけれど、ヤバいものは相当ヤバくなっている。
イソギンチャクが元気なころは、お舟さんとおかるさんほどの距離感でコミュニケーションをとっていたクマノミとハマクマノミたちだったのに…

昨夏以来イソギンチャクが白いままで、なおかつ縮んでしまっている両家の間では、現在塀越しの会話もままならなくなっている。

↑ここからほど近いリーフエッジで長い間ずっと観てきた↓このハナビラクマノミが暮らすシライトイソギンチャクも…

…昨夏順当に白くなって、その翌日あんなことになるなどとは夢にも思っていなかった今年1月20日には、限界1歩前くらいにまで縮んでしまっていた。

その後どうなったか、様子を観に行ってみたところ…

…もぬけのギャランドゥ。
こうなることを予期していたわけじゃないから、同じアングルから撮っていない画像でわかりづらいとは思うけれど、この場所で2016年の白化もちゃんと乗り越えたシライトイソギンチャクは、ハナビラクマノミともどもついに力尽きてしまったようだ。
それにしても、生き残ったサンゴたちにはちゃんと褐虫藻が戻っているのに、なんでイソギンチャクには元気を取り戻しているものとずっと禍を引きずったままのものがいるのだろうか。
高水温に苛まれていた夏場でも、リーフエッジ付近のほぼ同じ水深でほとんど同じ環境にいる同じ種類のイソギンチャクが、一方は完全白化、一方は何の変化も見せないってこともあった。
サンゴが白くならない深いところでも白化するし、水温がガクンと下がって随分経つというのに白いままのものが多いし、それどころか今なお死に向かっているものすらいるイソギンチャクたち…というのは、今回の白化に限らず、98年の大規模白化でも2016年の中規模白化でも同様だった。
無事なものは無事でいるだけに、なんだか並べられている椅子よりも子どものほうが少ない椅子取りゲームのよう。
このあたりのことについて、アカデミズムの世界ではすでに明確な説明がなされていて、立て板に水のごとき解説をしてくれるオーソリティがいらっしゃるのだろうか。
ご存知の方、テルミープリーズ!
Posted by クロワッサン at 08:40│Comments(0)
│水納島の海