2025年04月07日
一部限定の「悪魔の声」。
2025年 4月6日(日) 雨
南のち北の風 おだやか
風は南から北へと回りはしても、そよ…としか吹いていないから、洋上は一日中穏やかだった。
ただし、朝からずっと雨が…。
そのためさしものインバウンダーも二の足を踏んだのか、日帰り業者の営業は1社のみ、それも午前中で終了という、まったくもってノットビューティフルサンデーだった。
そういう予報だったから、本日は日帰りで秘密基地に単身赴任して作業の続き。
おお、まさに日曜大工。
日帰りの場合、9時30分の便で島を出て16時渡久地港発で帰るとなると、片づけを考えたらそれほど長くは作業していられないから、ゆっくりランチを食べている時間などない。
なので昼抜き想定で朝食をしっかり食べておくことにした。

トマトの季節には毎年恒例の、なんちゃってピザ風トースト。
今冬の正しい寒さのおかげで野菜類が例年より甘く美味しく、イタリアンパセリまでいつもにくらべて濃厚な香りだ。
毎朝でも食べていたいトーストながら、トマトの季節もそろそろ終わりだから、早くも食べ納めってところだ。
ちなみに、冬の間はヒヨドリやイソヒヨドリなど鳥さんたちに狙われ続けるトマトたちも、この季節になると桑の実をはじめとするごちそうがそこらじゅうに増えてくるから、トマトの被害は少なくなる。
島内にごちそうが多いからだろうか、普段は島に居ないこの鳥たちも、今数羽滞在している。

ご存知シロガシラ。
曇り空を背景に撮ると頭が欠けているように見えるけれど、これは頭部の羽毛が白いためで、和名はそれに由来している。
現在の本島ではどこでも通年観られる鳥ながら、30年前は少なくとも本部町周辺では観られず、せいぜい中南部で観られる程度だったのに、どんどんその勢力を北上させてきたシロガシラ。
本島ではトマトから豆から葉野菜から、あらゆる農作物に被害をもたらす害鳥として知られているシロガシラではあるけれど、群れているのであればともかく、たった数羽なら悪さも目立たず、イソヒヨドリとは全然違う囀りをにぎやかに奏でている。
秘密基地周辺にも多く、島ではお馴染みのイソヒヨドリとは異なる彼らの囀りは、我々にとってはいわば「本島の声」といったところだ。
それがこのところ島内からも聴こえてくるものだから、ほんの束の間見当識障害に見舞われそうになる。
そんなシロガシラの囀りは、こんな感じ(手振れはご容赦ください)。
高らかに響く声はけっこうゴキゲンそうだから、聴いているこちらまで楽しくなってくる美声ではあるんだけど、シロガシラたちの被害に遭われている農家のみなさんにとっては、おそらく「悪魔の声」に違いない。
Posted by クロワッサン at 07:18│Comments(0)
│鳥さんたち