2013年03月28日
無主物?
2013年 3月27日(水) 雨のち晴れ
南のち西の風 静かのち波あり
行楽日和だった昨日は代船はまかぜ号が臨時便対応するほどの客数で、おかげさまで当店も久しぶりのフィーバーに沸きかえった。
この調子で月末ダッシュを!!
……という願いもむなしく、前線を伴った低気圧が本島近海を通過していく予報だったため、今日も代船はまかぜ号は欠航。
水納丸が頑張っていた3月前半は無駄に好天続きだったというのに、ドック入りした途端お天気は妙な按配になってしまった。
ちなみにドック入りしてから今日まで随分欠航があるけれど、水納丸だったら余裕のヨッチャン(死語?)で運航できていたのはいうまでもない。
お客さんがいないので、昼食後に散歩をば。
南風だったから、桟橋側の浜を歩いてみた。
十六日(旧暦)の潮だから昼間は随分引いていて、ビーチの波打ち際が海水浴場とは思えないほどの海岸になっていた。

これ、海水浴場のエリア内ですぜ。
潮が満ちればこの写真を撮っている立ち位置くらいまで水が来るとはいえ、とてもじゃないけど裸足で波打ち際を歩けないんですけど。
ところでここに転がっている石のうち、グレー(ねずみ色?)の石はなんだかこのあたりの環境にそぐわない。
それもそのはず、この石たちは建設資材だから。
供給元はここだ。

ビーチの砂流出防止対策として、北部土木事務所が知恵を絞って作り出した人工物のひとつ、突堤(一番上の写真の奥に写っている構造物ね)。
それがこのところの激甚台風に晒されまくり、随所に綻びが生じ始めているのだ。
琉球石灰岩で拵えられた外観の中身は、ただ単に(採石場で見られるような)石灰岩の礫が詰めてあるだけだから、外側が綻んで中身が飛び出てきているわけだ。
海岸(の砂)を波から守るというのが本来の役目であるはずの構造物が、波をかぶったからといって崩壊し始めていいのだろうか。
そんな根本的な疑問よりもこのところ厄介なのが、上の写真のように、あふれ出した礫のビーチへの集積だ。
これ、写真じゃサイズがわかりづらいけど、一つ一つは子供の頭よりもでっかいです。
そして中にはこういう巨大なものも、ドンと海岸に、それも「海水浴場」の海岸に鎮座している。

潮位が微妙なタイミングだったら、泳いでいる最中に怪我しそう……。
御殿のような待合所とか、豪華客船が停泊できる桟橋とか、そんなものを造ってくれなどとは言わない。
たただた、杜撰な(?)工事のせいで散らばってしまった礫や岩を元に戻して、もしくは取り除いて、とお願いしたいだけである。
それはゼータクなお願いだろうか?
まさか、訴訟を受けて「原発から飛び散った放射性物質は、当社の所有物ではない」と東京地裁に言い切った東電のように、構造物から飛び出した礫や岩はすでに無主物である、なんて言わないですよね、北部土木事務所??
しかし聞くところによると、東京地裁はその東電のとんでもない言い分を100パーセント認めたというから、北部土木事務所も何を言い出すかわかったものではない。
それにしても、一票の格差問題でさんざん立法の怠慢を指摘している司法だけれど、こういう東電の裁判の話とか聞いていると、あんたらもたいがいにせーよって言いたくもなる。
そんな狂った世の中で、元々の美しかったビーチを返してくださいって言っても、誰も聞く耳など持つはずはないか………?
※明日のこの稿の更新はありません。
Posted by クロワッサン at 08:18│Comments(0)
│吉田兼好
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