てぃーだブログ › 徒然海月日記~つれづれくらげにっき~ › 水納島の海 › 宣伝 › サンゴのタンゴ。

2014年06月15日

サンゴのタンゴ。

2014年 6月14日(土) 曇りのち雨

南東の風 波あり 水温24~26度
 
 
 この週末はワールドカップ開幕のせいか、うちの予約はヒトッコヒトリーヌ。
 クロワッサンのゲストは、みんなブラジルに行っているに違いない。

 なので朝は遊びで潜りに行ける。
 でも昼前から強い雨になる雨雲の動き予報だったから、オランダ×スペインを観終わった後、いつもより早めに行くことにした。

 すると………

サンゴのタンゴ。


 ………ハナヤサイサンゴが噴火していた。

 実はこれは、ハナヤサイサンゴの放卵……もとい、放幼生だ。

 ミドリイシ類が卵と精子をバンドルと呼ばれるカプセル状の一塊にして放出するのに対し、ハナヤサイサンゴ類は幼生になるまで体内で保育し、その幼生を放出するのだとか。

 また、ミドリイシ類が夜中に放卵するのとは違い、ハナヤサイサンゴ類は早朝に行う。

 そう、この日たまたま雨を避けて早めに潜ったからこそ観ることができたのだ。

 それにしても、煙にしか見えないこのモクモクがサンゴの幼生だなんて……。

 あまりに小さいから他の魚たちに食べられる心配がないってことで、明るくなってからでもOKなんだろうか。

 そうだ、サンゴといえば、「サンゴのタンゴ」なる歌がこの世にある。

 ~♪
 
 海のオアシス サンゴ礁
 貧栄養の 大海の
 中に広がる 楽園は
 多様な命の 育つ場所

 というのが1番の歌詞。
 おそらく「およげ!たいやき君」の100万分の1くらいしか売れていないだろうから、知らない人はまったくご存知ないに違いない。

 しかし一部では超有名で、時にはテレビにさえ登場することもある。

 歌っているのは、知る人ぞ知るシンガーソングライター、本川達雄氏。

 シンガーソングライターというのはご本人が肩書として併記されているのでけっして脚色ではないのだけれど、ご本業は生物学者だ。

 何を隠そううちの奥さんは、高校時代にこの先生の著作を読んだことがきっかけで琉球大学進学を決めたのである。

 もちろん我々が入学した頃は本川先生も琉大に籍を置いていたから、教養課程の頃には他学科の僕も講義を受ける機会があった。

 そしてその講義では、ご自身作詞作曲による生き物の歌を、いつも一曲披露されていた。

 当時はつくづく「変なおっさんやなぁ……」と思ったものだった。

 ところが徐々に世の中が追いついてきたのか、琉大から東京の大学に籍を移されたあと、「歌う生物学者」として脚光を浴びるようになってやたらとマスメディアに登場されるようになり、歌のCD化はもちろんのこと、テレビでそれらの歌が披露されるようにもなった。

 今や押しも押されもしない、歌う生物学者なのである。

 そんな本川達雄先生が、なんとこのたび水納小中学校で「出前授業」をしてくださるという!!

 講演タイトルは「生き物は円柱形」。

 ワタシ、この歌を歌えます………。

 定年を迎えられた後も東工大に籍を置いておられるらしい先生は、空いた時間を使って各地でこの「出前授業」をしているそうだ。

 まさかその出前の行先が水納島になる日が来るだなんて……。

 会場が音楽室なのは、他に場所がないからなのか、歌う生物学者だからなのかはわからないけど。

 授業は17日に予定されている。
 予定どおり事が運べば、実に28年ぶりに講義を拝聴することになる。
 オタマサが今から浮き足立っているのは言うまでもない。

 


同じカテゴリー(水納島の海)の記事
egG-1.0。
egG-1.0。(2024-04-26 07:31)

フタイロタマタマ。
フタイロタマタマ。(2024-04-23 08:49)

眼ができました。
眼ができました。(2024-04-22 08:04)

Smile for me。
Smile for me。(2024-04-21 07:53)


Posted by クロワッサン at 07:40│Comments(0)水納島の海宣伝
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。