2019年02月10日
ダイヤモンドビーチ。
2019年 2月9日(土) 雨模様
北の風 おだやかのち時化模様
更新しませんと言っておきながら、舌の根も乾かぬうちに早くも更新してしまえたのにはわけがある。
それはのちに触れるとして、既報どおりこの日の朝のうちに島を出ることになってしまった。
こんなことなら、飛行機を1日早くしておけばよかった……
…となるところ、もし1日早かったらえらい目に逢うところだったのだ。
例のキラー寒波のせいで関東地方の平野部まで雪(の予報)で大変なことになっていたらしく、羽田着の便も欠航が相次いでいたようなのだ。
翌日もどうなるかわからないけど、ともかくもこの日出発予定だったら、いきなり那覇で路頭に迷うところだった。
路頭には迷わずに済んだものの、島から出てきた以上「日常」は過ごせないので、時間はたっぷりあることを幸いに、少しだけ遠出してみた。
皆さんはダイヤモンドビーチというステキな海岸が、恩納村北部にあることをご存知だろうか。
国道58号を南から来ると、瀬良垣を過ぎてさしかかる上り坂の天辺あたりが、そのビーチの入り口だ。
え?そこは御菓子御殿があるところなんじゃ??
ええ、そうです、ええ……。
我々が学生の頃、すなわちまだ世の中が昭和だった頃の御菓子御殿の場所は、當眞商店という、営業しているんだかしていないんだかよくわからないビミョーな商店がポツンとあるのみで、その脇に海へと続く小道があった。
アダンの葉がトンネルを作るその小道を抜けると……
そこがダイヤモンドビーチ。
当時はアメリカーの家族連れがたまに遊びに来ている程度の、知る人ぞ知る手付かずの天然の海岸だったのだ。
そんなビーチで我々学生は、新入生の歓迎合宿をはじめ、随分と好き放題に遊ばせてもらった。
もっとも、70年代のオニヒトデの大発生でサンゴが壊滅してからまだ復活に至っていなかった当時のこと、海の中はあまりパッとせず、それも深くなるのは随分沖のほうなので、ダイビングや素潜りで遊ぶにはいささか面倒なところではあった。
でもこのビーチをいつでも貸し切り状態で使えるゼータクは、何物にも代えられない。
そんな素敵なビーチの入り口に、ドドンと成金趣味の御金御殿…じゃなかった、御菓子御殿なんぞを建てたポルシェも、国定公園指定域(ですよね?)にもかかわらず平気で建設を許可した沖縄県も、けっして許すわけにはいかない。
そんな人々の怒りの声がジワリジワリと伝わってきたのか、御菓子御殿はわざわざ敷地内にダイヤモンドビーチという標識まで作って、御殿の脇に設けられた階段を降りる形でビーチへの遊歩道が造られているのだ。
その昔はアダンのトンネルだった小道は……
街のスージィグヮーのようになっていた。
ちなみにここ、ストロボをつけると……
な~にがビーチテラスカフェだッ!!
…と唾棄する勢いでワタシなどは思ってしまうのだけど、棘がチクチクして痛いアダンのトンネルを抜けるよりも、おしゃれなカフェから行くほうがいい!!という世の中になってるんですかね……。
ここを降りると海岸べりで、そこから先のわずかな区間は、かつての雰囲気がほんのわずかに残っている。
これだと最初から海が見えているけれど、その昔の當眞商店の脇から降りるときは、アヤシゲなトンネルを抜けて初めて、眼前に広がる青い海!!だったのだ。
新入部員に
これが沖縄だ!!
その時の思いを味わうには、背後の御殿はあまりにも邪魔すぎる……。
でもまぁ、ふり返って巨大な御殿を見上げたり、瀬良垣のほうを見て、不必要なまでに立派な漁港の構造物や、ハイアットリージェンシーホテルの威容を見たり……
しないかぎり(↑これがあの瀬良垣ですよ、アナタ……)、あの岩もこの岩も、ほぼ昔のまま……
……と感慨深げに言いたいところながら、この場に立つのはほぼ30年ぶりともなると、記憶はまだらでまばらでおぼろでしかない。
ならば学生時代の写真でも見て、記憶の再生を後押ししてもらおう……
…と思っても、2011年に被災したせいで学生時代の写真は一切残っていないのだった。
ところで、なぜに突然こんなところへ、それもよりによって雨模様の冷たい北風の日に来てみようと思い立ったかというと、実はこの拙日記でも紹介した先月の新年会の席上で、ガキヤヒロシさんに現在のダイヤモンドビーチの写真を見せてもらう機会があり、御菓子御殿から降りられることを教えていただいていたのだ。
その一枚の写真を見せてもらっただけで。
先輩のYさんが自宅から持ってきた巨大シンメーナービーでカレーを作っていたことや
原始人バーゴンなみの野人的同級生が食わせてくれたナマコが劇的に不味かったことや
タコ主任が焚き火の火を熾そうと息を吹き続けたあまり、あわや顔面から火に没入する勢いでブラックアウトになってしまったことなどが……
つい30年前のことのように思い出されたのだった。
< そのままやん…。
そこで居ても立ってもいられず、新年会の帰りに寄ろう……
……と思っていたのに、連絡船が朝イチの往復のみという通報を受けたため頓挫。
それ以来ようやく巡ってきた名護以南へ赴くチャンスだったので、こんな北風の日に来てしまった我々。
↑誰もが一度は上った岩に、再び。
そんな思い出の海岸ではあるけれど、浜の入り口に管理者が掲げている看板には、当然ながら焚火、キャンプ、その他我々が学生時代にやり倒していたことを禁止する文言があった。
海辺に巨大建造物を建てること自体をまず禁止にしてもらえませんかね、沖縄県……。
さて、ほんの少しタイムスリップ気分を味わった後は、B級グルメを堪能すべくさらに南下し、3連休の週末でにぎわうシーサイドドライブインで食事。
その後仲泊経由で東海岸に出て、国道329号を北上して名護へ。
とあるものをジャスコ内のベスト電器で受け取るためである。
とあるものとはほかでもない、ついにワタクシ、スマホ購入!!
といっても、データ通信利用のみね。
せっかくノートパソコンも買ったのだから、出先でネットに接続するいい方法はないものかと昨秋からいろいろ思案していた。
で、料金的にはSIMカードプランでデータ通信のみにし、テザリング機能がついているスマホを選ぶということに決定。
というわけで、本体はASUSのテザリング機能付きのものを選び、通信会社はデータ通信のみのSIMカードでも即日お持ち帰りOKのUQモバイルに決定。
我が豆腐脳ではたして用途どおりに使えるのだろうかといういささかの危惧もあったのだけど、店頭カウンターでおねーさんがいろいろ教えてくれたおかげですぐさま利用可能状態に。
おお、秘密基地に居ながらにしてネットに繋がっている!!
これまでは天気予報の詳細をネットで観たいときなどは、8時から17時まで限定で水納海運待合所まで行ってフリーWi-Fiを使っていたのだけれど、もうこれでそんな面倒なことをする必要はない。
出先でもメールチェックできるし、調べ物もできるし、どうでもいいことながらこの日記すらも更新できる。
いいことづくめじゃないか!!
にもかかわらず。
諸経費はすべて、ワタシのお小遣いから出ているのであった。
どう言葉を尽くしてもイメージを作ってくれないアナログ女オタマサに、プレゼン能力の低いワタシにこの便利さを理解してもらえる術はなかった。
今後は実用の場でオタマサにもわかるくらいシゴトの役に立ってもらい、少しでもお小遣いが還元されるよう、この機能を大いに活かすこととしよう。
いやしかし、それはともかく、とにかくこれは、便利でござんす。
思わず振付込みで「UFO」と言いたくなってしまうあのCM、目にするたびに気にはなっていたけど自分には無縁だと思っていたUQモバイル。
通話は利用しないん、だぞっ
でももうこれで、深キョンとも他人ではなくなった。
< 他人です。
Posted by クロワッサン at 07:47│Comments(0)
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