2021年02月03日
MISSION POSSIBLE。
2021年 2月2日(火) 晴れのち雨のち日差し
南西のち北の風 おだやかのち時化模様
この日は前線の通過後に北風ビュービューになる予報で、前日まで出ていた雨マークは地域別時系列予報からは消えていたものの、概況では「ところにより雨」となっていた。
その前線の通過が予報より早まってしまったら、膝に爆弾フラフラ連絡船の離岸接岸はタダでは済まない…ということもあって、前日のうちに早くもこの日の全便欠航が決まっていた。
ところが蓋を開けてみれば本来の午前中の1往復の時間帯はむしろ絶好のダイビング日和といっていいほどで、暖かな日差しに穏やかな海、そよ吹く南風は春の香り……。
結果的には午前中の運航に関してはまったく問題なかったのだった。
そんな場合、以前までなら島の方々から文句のひとつも出そうなところながら、もうみんなすっかり慣れちゃったので、「まぁ欠航だろうね」と納得顔。
なるほど、スカ・インフィリアーズもそれを狙っているわけか……。
うららかな春の陽気は、予報どおり次第に変化の兆しが見えてきた。
10時頃には北の空がにわかにかき曇り、「前線」が目に見える形で迫ってきたのだ。
やがてポツポツ雨が降ってきたかと思ったら、たちまち風は北寄りに変わり、つい先刻までの「春」はあっという間に「冬」に変身してしまった。
あれほど凪いでいた洋上も、たちまち白うさぎの大群に。
「ところにより」だった雨予報、まさに水納島はその「ところ」だったらしく、思いのほかしつこく降り続くちゃんとした雨になってしまった(午後には再び青空になった)。
その一部始終を実体験できたのは、午前中に桟橋へ続く坂道沿道の共同作業があったから。
沿道の石垣の上のところの作業だったのだけど、こういうところには歴代のポイ捨てゴミがまだまだ土の下に埋まっているので、土をいじっていると思わぬ掘り出し物もある。
本日の掘り出し物はこちら。
ラベルにMISSION BEVERAGESと記された、なんともアヤシイ飲料水ボトル。
このボトル、見るからに「昔」の製品だけど、水納島でともに美少女時代を過ごしたジュンコさんもナリコさんも記憶に無いそうな。
調べてみると、世の中にはミッションコーラとミッションオレンジなるものが存在していたらしい。
それも沖縄ローカルじゃなく、少なくともコーラはアメリカ生まれで、なんと1929年に発売が開始されたものだそうで、日本には1952年から発売されるようになったそうな。
沖縄を足掛かりにコーラ文化を日本へ!と目論んでいたアメリカ企業が目白押しだった当時の沖縄は今ではまったく目にしなくなっているアメリカンコーラがやたらとあったそうで、日本での販売を手がけていた会社は名護の許田に工場まで作り、沖縄で生産していたという。
ボトルのラベルには各種あり、写真のデザインのものがいつ頃のものなのか調べてみたところ、ウソかマコトか日本での発売当初の1950年代のものなのだそうな(60年代になるとデザインが変わる)。
その年代じゃあ、ジュンコさんやナリコさんの記憶にあるはずはなかった。
その後ミッションコーラがどうなったのかは知らないけれど、1950年代のものというのがホントなら、ほとんど「発掘」級の骨董品かも。
でもなんであれ復刻版が出まくる世の中のこと、ひょっとしてミッションコーラもつい最近復刻版が発売されていた、なんてことだったりして。
こういった分野にもきっと「変態社会」があるに違いない。
この日発掘されたこのボトルが50年代当時のものなのか、意外に最近のものなのか、そちら方面の変態社会人さんたちに鑑定していただくしかないか…。
Posted by クロワッサン at 08:22│Comments(0)
│日々の徒然