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2025年05月14日

カペラの朝にバケラッタアクション。

2025年 5月13日(火) 曇り午後から少し日ざし

東の風 やや波あり 水温21度

 朝のうちは雲が多くても、昼頃から晴れる…
 
 …という予報を信じて布団を干したオタマサだったけれど、昼前になってもいっこうに晴れる気配は見えず、昼過ぎには小雨すら降ってくる始末。
 
 ワタシがしつこいくらいに梅雨だと言っているのに、頑なに梅雨入りを否定する気象台を信じた愚か者…。
 
 曇り空ではあったけれど、今日は早めに海へGO!
 
 週末には随分雨が降ったし、大潮で潮が引き始めてから時間が経っていることもあって濁っているのは仕方がない。
 
 とはいえ、5月も半ばになっていまだ水温が21度ってのはどうしたことだろう。
 
 昨年の異常高水温を反省した海神様が、今年は飛びっきりの冷水塊で沖縄の海を包んでいるのだろうか。
 
 聞くところによると、このところの不漁の原因になっていた黒潮の大蛇行が終息傾向という話があるらしいんだけど、その反作用が本島海域で発生しているとか?
 
 水温は冬のままながら、陸上の気温が暖かいおかげで、冬場とは違って体が冷え切ったままエントリーということにはならない。
 
 そのおかげで、同じ水温で同じ時間海中に滞在していても、体が蒙るダメージはそれほどでもない。
 
 となると、暗がりのちんまい魚たちにも目を向けることもできる。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 これはコンゴウテンジクダイのチビターレ。
 
 テンジクダイの仲間たちは、春先から繁殖期を迎えるものが多いから、このチビたちは今季初登場の第1弾グループに違いない。
 
 コンゴウテンジクダイが紛れ込んでいたのは、こちらのチビターレたちの集まりだった。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 えーと……誰だっけ、これ?
 
 もう少し育っている子を見ればわかるかも。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 ん-と…オオスジイシモチ………かな?
 
 ともかくそういうわけで、このあたりのチビターレたち(=チビターリ)も少しずつ増えてきているくらいだから、夏を彩るスカテンのチビターリもワッと湧いてきている。
 
 
 たとえ水温は低いままでも、そろそろ季節は夏のプレリュード。
 
 この根で、とある魚の存在が気にかかっていた。
 
 気にかかっていたと言いつつ前回訪れた際はその根に寄らなかったので、今回は目を皿のようにしてサーチしようと思っていたところ、皿にする前に丼くらいにしたところで見つけてしまった。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 知る人ぞ知る、カペラサンカクハゼ
 
 ただしこのカペラ、少しずつ居場所を変えはしても、落ち着いているからか、最大の特徴である背ビレの星をキッチリ開いて見せてくれない。
 
 背ビレを開いてくれれば、星もバッチリになるのになぁ…とジッと待っていたところ、突如カペラダッシュ!
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 砂の上にいた何かをゲットしたらしい。
 
 そういう場合だからこそ、ヒレは全開。
 
 小さな画像だと黒い点にしか見えないかもしれないけれど、この背ビレの星は、北斎が愛した青のような、なんともいえぬ味わい深い色合いなのだ。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 やはりこれを見なきゃ、カペラは語れない。
 
 カペラサンカクハゼの生存確認ができたので、満足して砂底を逍遥していたところ、久しぶりに立ち寄った根で、思わずホットになるクリーチャーに出会った。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 ピ・カ・チュウ♪
 
 以前の水納島では激レアだったピカチュウことウデフリツノザヤウミウシ、昨年は(ワタシだけ)2個体と遭遇できていて、今年も年明け早々に(その4日後にあんなことになるとは知るよしもなかったときに)出会ってしまったほど(恩納村あたりではフツーにいるらしい)。
 
 今年も早々に(おそらく)2個体目の登場だ。
 
 そういう意味ではレア度が減少してはいるものの、やっぱりこのウミウシと出会えれば千載ピカチュウ…じゃなかった、千載一遇。
 
 なんだかさるとびエッちゃんが「ゴメンしてけれ!」って言っているような仕草(?)がカワイイ。 
 
 そんなエッちゃんも、仁王立ちするとさすがウミウシだけあって牛っぽい。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 でもやっぱり「ゴメンしてけれ」。
 
カペラの朝にバケラッタアクション。

 今年は3度目の出会いがあるかな?ピカチュウ。 
 
 リーフ際に戻ってくると、サビウツボが全身をさらけ出していた。
 
 バケラッタ顔のサビウツボは、昔に比べるとかなり遭遇機会が減っているんだけど、それでも今でもたまに出会えるし、全身をさらけ出して右往左往している様子を観る機会もある。
 
 ただし、姿をさらしているウツボ類は、たちまち他の魚たちにつきまとわれる。
 
 ハタ類や一部のヒメジ類に至ってはそのつきまとい方が執拗で、ウツボをいじめているようにしか見えない。

 そこまでされてなんでわざわざ外に出ているんだろう…と、全身をさらけ出しているサビウツボを見かけるたびに不思議に思っていた。
 
 隠れ家にしていた住処を何かの事情で追われ、新たな隠れ家を探しているのだろう…
 
 と朧げに考えていたのだけれど、ひょっとすると目的は別にあるかもしれない…というシーンに遭遇した。
 
 こちら。
 
 
 
 バケラッタ顔のサビウツボとは思えない激しいアクション、そしてその後の動きから察するに、これは石の下にいた獲物をゲットしたっぽい。
 
 全身をさらけ出して砂礫底をウロウロしているのは、エサを探すためだったのか!
 
 こうしてサビウツボが石の下をサーチし続ければ、石の下に潜んでいた他の小動物が慌てて外に逃げ出すに違いない。
 
 ヒメジ類やその他の魚がつきまとうのは、そんなおこぼれ狙いだったのかも…(ハタ類の動機は違うと思います)。

 こりゃリンク先のサビウツボの稿を書き直さなきゃ。
 
 それにしても、まさかゲット後にカメラに向かって泳いでくるとは思わなかったなぁ…。
 
 食後の余裕?
 
 というわけで、サビウツボの意外な姿を知ることができたのだった。
 
 バケラッタ♪


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Posted by クロワッサン at 07:13│Comments(0)水納島の海
 
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