2025年05月13日
「進歩」な「便利」。
2025年 5月12日(月) 曇り
北東の風 おだやか
一夜明けると風はすっかりおさまって、曇り空ながらも海況は春ののどかさを取り戻していた。
が。
昨日述べた理由により、連絡船は全便欠航。
各業者さんは自分たちのボートで客を島まで連れてくるほかない。
この季節だからそれで間に合うものの、引き続き欠航予定になっている翌日に修学旅行が入っていた業者さんは大変だ。
さすがにボートで生徒全員をピストン輸送してはいられないから、やむなく場所をゴリチョに変更するそうな。
島の各民宿もこの日に限って宿泊客が多めに来る予定だったらしく、それらのお客さんがボートをチャーターして来島されたのかどうかは不明ながら、欠航による影響はかなり大きい。
そういう場合、世知辛いニッポン社会であればたちまちカスハラ級のクレームがあってもおかしくなさそうだけど、万一そんなクレームが水納海運に向けられたとしても、どういう返事が返ってくるか、もうおわかりですね?
そう、「だからよぉ」。
この一言で、たちまち悪者は第三者に、すなわちトラブルの源である機関システムのメーカーになるのだった。
さてさて、本来であれば全便欠航もどこ吹く風で、余裕で過ごしていられたはずのところ、どうしても出さなきゃならない郵便物が。
ポストに投函すればすむだけとはいえ、朝のうちに本島まで外出する手段がないと、そのポストがひとつとして無い島ではどうしようもない。
というわけで、郵便物をポストに投函するだけのために、ボートで渡久地港へ。
なんと高くつく送料!
今どきの軽油は20リットルで2980円(税込)、渡久地まで往復するとその半分くらい使うから、用事がポストへの投函だけとなるとなんともバカらしい。
そこで、ついでに秘密基地で月曜大工。
先日出来上がった小物用の棚を、壁に装着するとしよう。
コンクリートむき出しの壁にナンチャラという合板を貼りつけ、そこに2枚の板も打ち付ける。

この板がミソで、その上側は45度でカットしてある。

同じようにカットした板をできあがっている棚の裏側に反対向きにつけ、45度カット部分同士が合わさるように掛けると…

…ネジや釘で固定せずとも、壁で不動状態になる、という寸法だ。
これは近頃のDIY変態社会では知らぬ人とてない「フレンチクリート」と呼ばれる壁収納ワザで、最初その名を聞いた時は新しいスイーツかな?と思ったくらいのワタシでも、その便利さはすぐに理解できた。
この場合の「便利」は、間違いなく「進歩」でしょう。
なにしろ引っ掛けてあるだけだから、壁一面に45度カットしてある板(レール)を並べて打ち付けておけば、いつでも好きな時にホイホイ場所を変えることができるのだ。
このような棚だけではなく、各種ごとにいろいろ作れば、丸鋸やドライバーなどの電動工具や、トンカチや鋸、ドライバーなどの手工具、それに定規だスコヤといった金物類なども、グループごとにまとめて壁に引っ掛けることができる。
コンパクトに壁に収まり、そのうえそれらの配置をいつでも好きな時に手軽に変えることができるとなれば、これを便利と言わずになんと言おう。
というわけで、終わってみればまるでこれが目的だったかのようなお出掛けとなったので、高くついた郵送料のことは忘れることができたのだった。
Posted by クロワッサン at 07:54│Comments(0)
│日々の作業