2023年12月03日
ツルツルトゲトゲ。
2023年 12月2日(土) 曇り
北東の風 うねりあり
朝イチの連絡船で島に戻り、なにをさておいても撮っておこうと決意していたものを撮ってきた。
これ。

意外に反響(?)があった、トゲトゲのツルツル。
こうして表から見ると穏やかな雑草ってな感じに見えるけど、先日も紹介したように、表と裏では別の顔を持っている。

ツルの本道(?)から枝分かれしている葉の軸の裏側に、このように鋭いトゲが並んでいる。
どれほど鋭いかというと、こうして裏側を撮るために先っちょをつまんでいたところ…

…指の皮に引っかかるくらい。
蔓自体がまだ若く、トゲも小さく強靭ではなかったから、たとえ反射的に指を逆方向に動かしてもトゲのほうが折れてくれるのでちょっぴり痛い程度で済むけれど、これがけっこうたくましく育っているトゲとなると…

引っかかって「痛ッ!」と思って手を引いてしまったが最後、血が出ます…。
皮膚なら痛いから引っかかっていることがすぐわかるものの、衣服に引っかかっていると気づかず無理矢理引っ張ってしまい、服を傷めたり、引っかかったまま引っ張るために蔓の余計な部分まで引っかかってしまったりと大変なことになる。
とはいえこの戦闘的フォルムのトゲは、けっして攻撃用に備えているわけではなく、蔓が伸びていく際に利用する他の樹木に絡みつきやすくなるよう開発されたものっぽい。

これまではやっかいな雑草という以外に深く意識したことはなかったので、この機会にそこらに生えているコイツを見比べてみたところ、このトゲは若い蔓の場合は葉軸にだけついていて、蔓には観られない。
ところが蔓本体が5ミリを優に超える太さになっていると…

…強靭かつ大き目のトゲが、多方向にズラリと並んでいることもある。
トゲの数や密度は様々で、このように間隔が狭い場合もあれば、疎らなこともある。
伐採作業中に厄介なのが、これら蔓本体についているトゲだ。
痛いんだわ、これが。
伐ったものをウカツに手に持って排除できないし、枝に絡みついている蔓が拠り所を失って宙ぶらりんになって垂れ下がっていたりすると、うっかり八兵衛ならたちまち搦め捕られることだろう。
ところで、ここでいささかギモンなのは、ワタシがこれまで述べている植物は、すべて同じ種類なのだろうかということ。
最初の写真のヤツと、↓これらは同じですかね?


ヒトの目から見た「厄介」という機能性能はほぼほぼ同じながら、はたして同一種なのでしょうか。
そしてその種類は?
有識者の皆様、ご教示お願いいたします。
Posted by クロワッサン at 05:35│Comments(4)
│山川草木
この記事へのコメント
有識者ではないですが、行きがかり上、図鑑で調べてみました。
ナンテンカズラは「小葉は羽片に2-4対」
ハスノミカズラは「小葉は羽片に4-6対」となっています。
写真に写っているのは2-3対のように見えますので、植田さんの同定通りナンテンカズラではないでしょうか。
しかし、すごいトゲですね!
拝所など手入れしなくちゃいけない場所に生えていると厄介ですね。
ナンテンカズラは「小葉は羽片に2-4対」
ハスノミカズラは「小葉は羽片に4-6対」となっています。
写真に写っているのは2-3対のように見えますので、植田さんの同定通りナンテンカズラではないでしょうか。
しかし、すごいトゲですね!
拝所など手入れしなくちゃいけない場所に生えていると厄介ですね。
Posted by KINDON at 2023年12月03日 15:05
「行きがかり上」に感謝!
別方面からも、「ナンテンカズラに見えてきた…」という旨のメールをナンテンカズラの写真付きでいただき、
たしかに似ておりました。
これはもうナンテンカズラってことにします(笑)。
ナンテンカズラだとすると、海岸近くやマングローブの林縁に分布する植物のようですね。
オカガニの巣穴がたくさんあるあたりに繁茂しているところを見ても、条件はピッタリなのでしょう。
ところで、世の中にはこのナンテンカズラの丈20センチほどの苗をオンライン販売している業者さんもいて、そのお値段なんと1,980円。
こんなものをわざわざ植えて、いったい何をどうしようというのでしょう……(怖)。
別方面からも、「ナンテンカズラに見えてきた…」という旨のメールをナンテンカズラの写真付きでいただき、
たしかに似ておりました。
これはもうナンテンカズラってことにします(笑)。
ナンテンカズラだとすると、海岸近くやマングローブの林縁に分布する植物のようですね。
オカガニの巣穴がたくさんあるあたりに繁茂しているところを見ても、条件はピッタリなのでしょう。
ところで、世の中にはこのナンテンカズラの丈20センチほどの苗をオンライン販売している業者さんもいて、そのお値段なんと1,980円。
こんなものをわざわざ植えて、いったい何をどうしようというのでしょう……(怖)。
Posted by クロワッサン at 2023年12月03日 16:41
ナンテンカズラの花は、黄色くたくさんつくので、花がたのしめるのと、家の周りに植えるとすれば、おそらく防犯対策だと思います。
サルカチャーには、猿がひっかかる。
サルカチャーには、猿がひっかかる。
Posted by 屋我地 at 2023年12月07日 06:19
なるほど!
マサイの方々が猛獣除けにアカシアを植えるようなものですね!
でもワタシの場合、
防犯用にとナンテンカズラを生垣に蔓延らせたら、自分が引っ掛かる自信があります…。
マサイの方々が猛獣除けにアカシアを植えるようなものですね!
でもワタシの場合、
防犯用にとナンテンカズラを生垣に蔓延らせたら、自分が引っ掛かる自信があります…。
Posted by クロワッサン at 2023年12月07日 07:10