2024年09月29日
刮目して見よ。
2024年 9月28日(土) 晴れのち曇り夕刻パラパラ
東のち南東のち東の風 波あり 水温28度~29度
前日から出ていた天気予報では絶望的に雨模様になるはずだったこの日は、朝から一向に雨が降る気配がなく、それどころかずっと晴れ間が続いていたほど。
ようやく午後になって重い雲が空を覆うようになり、多少雨がパラつきはしたものの、覚悟したような雨の1日にはならなかった。
雨マークを連打していた局地的時系列天気予報は、結果報告で曇りマークに変わっていたのはいうまでもない。
そんな冴えない予報が出ていたなか、13時の連絡船で島に来てもらって、14時過ぎにうちのボートで本島まで送るという予定で、古堅自動車社長と電気関連のエキスパートでもある3男氏がご来島。
そして、ついに……
マッハ軽、完全復活!!
このひと月近くの間は使えることは使えていたのだけれど、使えるヒトにしか使えないという仕様になっていたのだ。
なのでナニゴトも使えないヒトであるオタマサなど、マッハ軽のエンジンすらろくろくかけられないほどだった。
ノウハウもへったくれもないくらいのことなのに、なぜだかオタマサだけエンジンをかけることができず、このところは毎朝のようにオタオタしていたくらい(どのように応急処置していただいていたかはヒミツです)。
それがようやく、サルでもエンジンをかけられるフツーモードに復活。
これでもう、毎朝オタマサのオタオタフォローをする必要は無くなった。
話は変わる。
一昨日気がついたことながら、この場で報告しようと思いながら忘れていたことが。
旧チャージ小屋の入り口前には、カメのエサ用のクワを大事にキープしてあるんだけど、その裏側には、タネがどこかから飛んできて育った野良アマリリスの株がある。
そのアマリリスが…

…咲いているのだ。
毎年4月に花の時期を迎えるアマリリスは、早くても3月に咲き始め、遅くても5月まで、すなわち春の花。
それが、もうそろそろ10月の声を聞こうという秋真っ只中の今、アハハハハ…と笑う山田君のように能天気に大輪の花を咲かせているなんて…。
狂い咲きとはいうけれど、それは花ではなくて他の何かが狂っているんじゃ…。
春のように花芽は長くないけれど、ちゃんと4輪ほど咲きそうにつぼみができていた。
なにげにレアな季節外れのアマリリス、今が見ごろでございます(カタツムリに食べられていなければ)。
さてさて、予報は冴えなくともいいお天気だったので、本日も海へGO!
このところは死にゆくサンゴたちにばかり注目していて、この1週間でもリーフ上からリーフエッジ、そしてリーフ際の浅いところのサンゴたちは目に見えて死者急増って感じ。
うまくいけば2016年程度の被害で済むかも…とひところは淡い期待を抱いたものだったけれど、死にゆくサンゴのエリアは2016年どころではまったくなかった。
そんな死にゆく様ばかり見ていたら気が滅入る一方だから、久しぶりにレンズを変えて、生きている者たちに注目することにした。
すると、そういう軽いスタンスが功を奏したのだろうか、久しぶりに彼女が表通りを歩いているところに遭遇できた。

ピエールあらためピエレット♪
…って、これじゃあフツーのヘラルドと区別つかないか。
ではあらためまして…

ピエレット♪
ごくごくフツーの横向き写真に見えつつ、白化しているサンゴを背景におき、時代をも写し込んでいるのである…
…偶然だけど(ピエールorピエレットって何?って方は、こちらをご参照ください)。
この視野でばかり観ていると、背後に広がる死屍累々のサンゴたちの様子など微塵も想像できないにちがいない。
いまだ「先進国」であり続けるフリをしている現在のニッポン経済も、実はそーゆーことなんじゃないのかなぁ?
仲良く2匹でいるところを撮ろうとしたら、たまたま2匹が重なってしまったテングカワハギたちも、こうして視野を狭まていれば、たとえサンゴは白っぽくともとりあえずナニゴトもないかのように見える。

でも。
さらに視野を狭めていくと…

なんてことだ、白いサンゴの穂先に藻が生え始めている!(藻ですよね、これ?)
藻が生え始める=サンゴのその部分は死んでいる。
こんな小さな小さなところにまで、キビシイ現実が。
目を背けようにもどこを見ても見えてしまうキビシイ現実を目にしたくないとなれば、もはや目を瞑って泳いでいるほかないのであった。
あ、まさにそれが今のニッポンか!
目を開けているつもりでも、得意なのは瞠目だけで、けっして刮目することはないからなぁ…。