2015年10月22日
幻の黄色い花。
2015年 10月21日(水) 未明雨日中晴れのち曇り
北東の風 波あり
10月になってから、島内はすっかり冬の畑シーズンスタンバイモードになってきた。
真夏にしか訪れたことがない方はまず目にしたことがないであろう、耕作地だらけの水納島に変わりつつある。
マサエ農園も着々と準備が進められている一方、一足早くチョコチョコッと食べたい葉野菜類は、プランターにて成育中。
無造作に蒔かれた種からたちまち芽を出すルッコラや水菜、からし菜たちがスクスク育つのも、これすなわち長い年月に渡ってオタマサが丹精した土のなせるワザ。
本来キチンと育てようとするならこんなに密生させないものなんだけど、このプランターの野菜たちは、若いうちにいただくためのもの。
水菜もルッコラも、実は育ってしまう前の、間引くくらいの時のほうがよほど美味しいのだ。
ルッコラなんて、パッと見はなんの変哲もない弱々しい葉でしかないのに、1枚2枚を口の中に入れたときのその存在感ときたら!!
たとえばこういうふうに利用すると……
生ハムの美味しさが通常の3倍増し。
こういうときに適当に摘んでいただけるので、手近なところにプランターがあると重宝するのである。
さて、もちろんのこと花より団子の我々ではあるけれど、春にしか観られないアマリリスやグラジオラスをかつて紹介したことがあるように、庭には多少の花もある。
そもそもガメ公が我が家にやって来るまでは、彼の居住空間は元々花壇だったのだ。
ガメ公が来てしまうにあたり、その花壇からオリーブ以外の草木を取り払ってカメハウスにしてある。
なので、ガメ公が暮らし始めた当初、小屋の入り口付近からニョキニョキと次々に葉を出す植物が茂り始めた。
そこらの雑草にしては葉がしっかりしているところを見ると、どうやら観葉植物っぽいのだけれど、元の花壇にそんな植物を植えた覚えはオタマサにも僕にもない。
そんなところへ、カメを見にやって来た民宿大城のおばぁが、この土地の前の住人がずっと昔に植えていたものだと教えてくれた。
「黄色い花が咲くはずよぉ」
その花を見てみたいし、観葉植物系はカメにとって食すと害になるものが多いので、植木鉢に移し替えることにしたオタマサ。
さあて、いったいどんな花が咲くのかな??
……………
………それから2年。
待てど暮らせど、植木鉢に茂る緑の葉はいっこうに花を咲かせようとはしない。
あわてんぼうのおばぁのこと、黄色い花が咲くのは、ひょっとして違う草のことだったのでは???
とにかくそろそろ鉢を他の用途に使いたかったこともあって、葉だけ茂っているその草を裏のアマリリスの周りに移し替えたのが2年前のこと。
都合4年の月日が流れても、葉しか見せなかったその草が。
ついに。
ついに!!
咲いた!!
おお、水仙のようなかわいらしい花が咲くのかと思っていたら、彼岸花のお仲間さんだったか。
というか、「黄色い花が咲くはずよぉ」といった大城のおばあの話はホントだったのだ。
おばさん、疑っちゃってすみません……。
そもそも4年に1度咲く花なのか、今年は何か条件が良くなったから咲いたのか、はたまたこの花が咲く時はとんでもない天変地異が起こるとか……
理由はいまだ不明ながら、「はたまた……」じゃないことを切に願おう。
Posted by クロワッサン at 07:47│Comments(4)
│庭の歳時記
この記事へのコメント
いわゆる、リコリスですね。
彼岸花の園芸改良種。
黄花の他に、白、淡桃、濃桃、赤花等有ります。
日本では縁起悪いと言われる事も多々有って、
あまり植えられない彼岸花、欧米ではかなりの
人気で、品種改良も欧米でされたのが多いようです。
因みに、毎年咲くはずです。
彼岸花の園芸改良種。
黄花の他に、白、淡桃、濃桃、赤花等有ります。
日本では縁起悪いと言われる事も多々有って、
あまり植えられない彼岸花、欧米ではかなりの
人気で、品種改良も欧米でされたのが多いようです。
因みに、毎年咲くはずです。
Posted by ウロコムシ武田 at 2015年10月22日 18:11
さすが元園芸部!!
毎年咲かないのはなぜなんでしょう???
毎年咲かないのはなぜなんでしょう???
Posted by クロワッサン at 2015年10月22日 21:48
落ち着いて機嫌が治ったのならば、
今年以降毎年咲くと思いますが。
今年以降毎年咲くと思いますが。
Posted by ウロコムシ武田 at 2015年10月23日 17:30
なるほど……
今までずっと、拗ねてたんですね(笑)。
今までずっと、拗ねてたんですね(笑)。
Posted by クロワッサン at 2015年10月24日 16:13