2025年05月24日

コモリコウモリ。

2025年 5月23日(金) 梅雨入りしたので晴れ

南西の風 波あり 水温24度~25度

 午前中だけ雷雨に見舞われた前日、その雨を誰よりも喜んだのはほかでもない、沖縄気象台だった。
 
 これにてようやく、沖縄地方も梅雨入りを発表。
 
 でまた例年どおり、梅雨入りを発表した翌日は晴れ!
 
 曇り予報などどこ吹く雲ってな感じで、少なくとも水納島は一日中いいお天気に恵まれた。
 
 この日島を訪れた日帰り客のみなさんは、梅雨入りを発表してくれた気象庁に感謝したほうがいいかもしれない。
 
 天気がいいとなると8時過ぎにはもう暑くなるから、この日も涼しいうちにガメ公のエサを採りに出掛けた。
 
 夜露に濡れる葉っぱを採っていると濡れるからイヤなんだけど、涼しさには代えられない。
 
 裏浜へと続く道を左に折れてさらに進み、モクマオウの下に繁るクワの葉を採っていたときのこと。
 
 頭上でバサッ!と音がしたのでナニゴトかと振り仰げば、モクマオウに止まっていたらしいオオコウモリが飛び去って行った。
 
 過去に拙日記でも幾度か紹介したことがあるように、水納島にはフツーにオオコウモリが住んでいるし、現我が家では庭に居ながらにしてフクギに止まっている姿を観ることができるほどだから(夜間限定)「おっ!」と思いはしても、アドレナリンが充満するほど激レア感があるわけではない。
 
 ただ、こんな明るい時間に飛んでいる姿はなかなか見られないよなぁ…と思いながら飛び去るオオコウモリを観ていたら…
 
 なんとなんと、そのお腹あたりにヒシ…としがみついているベビーコウモリが!
 
 おおッ!
 
 アドレナリン120パーセント。
 
 身重(?)の体で遠くまで飛び去ったとは思えないから、少し先のモクマオウの樹上を見てみると…
 
 いた!
 
 さっそくポッケのコンデジで…
 
 ああ、なんてことだ!
 
 電源を入れたコンデジの液晶モニターには、テレビ画面で言うならニュース速報が表示される場所に
 
 「カードがありません」
 
 の文字が…。
 
 今朝方拙日記更新用にガメ公散歩の写真を取り込むために、PCにSDカードをさしたまま元に戻すのを忘れていたのだった。
 
 あまりに惜しいシーンなのですぐさま家に戻り、おっとり刀ならぬおっとりコンデジで再びコウモリ現場に戻る(話を聞いたオタマサもついてきた)。
 
 でもおうおうにしてこういう時は、すでにGone…
 
 …かと思いきや!
 
コモリコウモリ。

 いた!
 
 チビコウモリがヒシ…としがみついているのがわかりますかね?
 
 念のために拡大。
 
コモリコウモリ。

 矢印の先にチビターレがいて、上の方に伸びている足がヒシと母ちゃんにしがみついている。
 
 母ちゃんはチビターレを小脇に抱えている状態なのだろうか。
 
 でもこの位置だと、チビターレの顔が見えないなぁ。
 
 するとチビターレはモゾモゾと動いて…
 
コモリコウモリ。

 …余計見えなくなっちゃった。
 
 こちらを気にしているママコウモリには申し訳ないけれど、別アングルになるよう、もう少し近づいてみた。
 
 近づいてみたからといってたまにチビターレがモゾモゾ動くだけで、特になにも変化はなかったのだけど、下から見上げている我々に嫌気がさしたのか、ママコウモリは居場所を変えるべく、モクマオウを登り始めた。
 
コモリコウモリ。

 しばらくして落ち着き先が定まったときには、いつの間にかチビターレの足も枝に引っ掛けられていた。
 
コモリコウモリ。

 枝に掛かっている右から、母ちゃんの腕(翼)の爪、母ちゃんの足、チビターレの足、母ちゃんの足。
 
 ノーマルぶら下がりモードになるには腕のツメをはずさなきゃちゃんとぶら下がれないから、翼を畳んで足だけになる際、少しばかり身をくねらせた母ちゃん。
 
 すると…
 
コモリコウモリ。

 チビターレのもう一方の足(矢印の先)が、母ちゃんにヒシ…としがみついているのが見えた。
 
 ここに落ち着いて再びジッ………とぶら下がり始めた母ちゃん、今度はチビターレのほぼ全身が見えた(顔は見えないけど)。
 
コモリコウモリ。

 ちなみに、コウモリの雌雄を見た目で判断できる能力などワタシに無いのは言うを俟たないけれど、哺乳類なのだもの、お乳をあげなきゃならないメスが子どもを抱えているんでしょう?(コウモリにもイクメンパパがいたらゴメンナサイ)
 
 我が子を抱く姿は、なんとも母性に満ち溢れているのだった。
 
コモリコウモリ。

 オオコウモリが子育てをする島…。
 
 だからといってそれが人々のフトコロを潤すわけじゃなし、数々の経済モンダイを解決してくれるわけでもなんでもないとなれば、「だから?」と言われておしまいなのが現代ニッポン。
 
 この世の経済を動かしているのは、こういうコトに価値をまったく見出さない人々であり、そんな方々が好き放題に銭儲けをする間に、「だから?」で済まされていることどもは着実に身の回りから消え去っていく。
 
 「だから?」が「かけがえのないコト」と人々に認識されるのは、決まって「時すでに遅し」のタイミングである。
 
 見られるうちに観ることができて良かった。
 
 あー、朝からええもん観たなぁ!
 
 朝が早かったものだから、ゴミ出しの日ではないこともあって、この日はかなり早めに海へGO!
 
 …あ、あいにくもう紙数が尽きた。
 
 どうせ明日は雨だろう、今日の海の話はまた明日。
 
 シーユートゥモロー、ビックモロー。


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Posted by クロワッサン at 06:41│Comments(0)日々の徒然
 
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