2020年08月11日

オチは餌付け。

2020年 8月10日(月) 晴れお昼頃一瞬雨
 

南の風 おだやか 水温28度
 
 8月の台風といえばゆっくりのんびり進むものなのに、通常の3倍の速さで突っ走っていった5号。
 
 しかし影響はこの日まで残りそうで、どうやら島に戻るのは翌日になりそう…
 
 …とのんびりしていたのだけれど、念のために夜が明けてから本部大橋あたりから海況を眺めてみると、思ったほど時化ていない。
 
 これだったら帰れるかも。
 
 道中はえらい目に遭ったものの、7時過ぎに無事帰還。
 
 ボートは戻ってこないだろうとあきらめモードだったゲストのみなさんに(2人だけだけど…)、この日は通常モードでダイビングできることをお知らせした。
 
 1日中雨となる予報はまったくはずれ、朝から晴れ間も見えていた空は、昼頃に一瞬、合計しても2分間くらい雨がサーッと降っただけで、ときおり日差しも出るほどのまずまずのお天気。
 
 それでいて連絡船は全便欠航しているから、島内に宿泊中の1家族と当店ゲスト以外にお客さんは誰もいないから、お昼休み時間のビーチは巨匠のモノに!
 
オチは餌付け。

 お盆期間の真昼間だというのに、誰もいないビーチ……。
 
 コロナ&台風、グッジョブ。
 
 海水浴客も日帰り業者も誰もいないから、2本目が終わったあと、日帰り客が帰るのを待たずにビーチに潜りに行ける巨匠。
 
 なので……
 
オチは餌付け。

 巨匠が夕刻の酒席に!!(真ん中のお席の方はワケ有りにつきナイショ)
 
 通常モードだったらこの時間の巨匠は海の中だから、今年のこのシステムだとゆっくりお話もできないところだから(実際7月はそうなった)、この椿事もコロナ&台風のなせるワザだったりする。
 
 さて、そんな酒席での話題のひとつが、前夜の「ダーウィンが来た!」。
 
 奄美の海に独立独歩コバンザメが群れ成しているヤツね。
 
 ちなみに番組中に出ていた「専門家」の1人は、近年次々に新和名をつけまくって、リセットが追い付かない豆腐脳の我々を困らせている張本人の鹿児島大学の本村センセイだ。
 
 実像を初めて拝見したのだけれど、いやはや、想像どおり変態社会の住人っぽい方だった……。
 
 それはさておきこの番組を、昨夜のワタシは本部の秘密基地で、オタマサは家で、ゲストのお2人はそれぞれの部屋で、リモート鑑賞(?)した形になっていた。
 
 しかしまず最初に抱いた感想はみな同じ。
 
 それは……
 
 「えー?オチは間接的餌付けだったの??」
 
 番組は

 「他の魚にくっつくのを止めたコバンザメが、内湾域の海底で集団になっているのはなぜ?「」
 
 という主題で、たしかにコバンザメが海底に集団になっている様子は不思議的光景だ。
 
 これはひょっとして繁殖にまつわる行動なのだろうか。
 
 映像では、お腹がポッコリ膨れた個体の姿も映し出され、ますます繁殖路線になりそうな気配が漂ってきた。
 
 ヒゲじぃなどは、「食べ過ぎちゃってお腹が膨れているとか?」なんてトンマなことを言うもんだから、黙ってろヒゲじぃ!なんて突っ込んでいたところ、なんとそれが正解なのだった。
 
 先ほどの「専門家」本村氏いわく、「自然下でこんなに太っている個体は観たことがない」。
 
 卵を抱えているんじゃなくて、単にデブだったの??
 
 どうやらこの場所に集まっているのは年がら年中だそうで、そうなると繁殖時期のみに観られる行動というわけではなさそうだ。
 
 いったいなぜコバンザメは大集合しているのだろうか。
 
 …と、謎を引っ張るだけ引っ張っておいて、その結論は何かというと。
 
 実はこの内湾のさらに奥にはマグロの養殖場があって、そこに放りこまれる大量のエサのおこぼれを食べまくっているからだという。

 必死こいて他の魚にくっついてエサを求めずとも、ここでジッとしていればエサのほうから流れて来てくれるのだから、そりゃたくさん集まりもするだろう。
 
 でもそれってつまり、間接的とはいえ……餌付けじゃん。
 
 リーフ上でスノーケリングをしていると、すぐさまヤマブキベラほか各種ベラたちやスズメダイ類が大集合する不思議!!
 
 …と言って謎を引っ張っているのとさして変わらない。
 
 というわけで、それぞれ異なる場所でリモート鑑賞してみたら、感想はほぼほぼ同じなのだった。


同じカテゴリー(日々の徒然)の記事
広がる患部。
広がる患部。(2025-03-20 07:48)

独眼竜X。
独眼竜X。(2025-03-15 10:01)

UVカモン!
UVカモン!(2025-03-11 07:45)


Posted by クロワッサン at 07:07│Comments(4)日々の徒然
この記事へのコメント
この番組のツイッターには、本村先生ではなくご存じの方がメインのように書かれていました。放送にお顔は映ってませんでしたが・・・。(^^;)
twitter.com/nhk_darwin/status/1290792312407171074
Posted by ガキヤヒロシ at 2020年08月11日 11:59
番組終了時のテロップでは、
しっかり名前が出てましたよ、ワカ博士(笑)。
Posted by クロワッサン at 2020年08月11日 12:03
ご無沙汰してします。時折のブログ拝見したら…

実は、夏期には件のコバンザメたちの姿が見当たらなくなります。もしかしたら繁殖行動は別の場所でしているのか…。なかなか繁殖シーンが撮れず尺合わせに(?:個人的推測)、急にお呼びいただき、細々した生物を色々と紹介させていただいたのですが、

無事に、本編ではカットされていました。
映像映えする、爽やかな笑顔の練習を日々心掛けたいと思います。
Posted by ワカ at 2020年08月21日 10:44
まさか映像映えする笑顔にお困りとは(爆)。
ま、普段愛娘に向けている顔のままで映れば、
まったくもって問題ないでしょう。
(いささか目じりが下がりすぎ??)
ますますのご活躍、応援しております!
Posted by クロワッサン at 2020年08月22日 21:29
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。