2023年10月26日
朝の舞観て何思う。
2023年 10月25日(水) 未明雨のち晴れ
北東の風 波あり 水温25度~26度
※最初にお知らせ。
原因不明で不通状態になっていた我が家の電話は、修理など誰も何もしていないのに、なぜだか昨日から復活しています。
繋がっている場合は、留守にしていたら留守録メッセージになりますが、故障中は呼び出し音が鳴り続けても留守録メッセージにはなりません。
なので、電話に誰も出ない場合、留守録メッセージにならなかったら再び故障中であるとご理解ください。
※お知らせ終わり。
朝から強めの風が吹いていたけれど、北東の風だから島内、それも集落あたりにいるとほとんど無風で、日差しが強いだけに日中は暑さすら感じる1日となった。
気温が高いとカメさんたちも活発になるから、今日も日帰り客があらかた桟橋に戻っている時間帯からガメ公を散歩に出してやった。
ほんの少し前までは遠出モードになっていたガメ公も、どうやら季節が進んで気が済んだらしく、そのあたりをグルリと回った後はひたすら雑草をムシャムシャ食べていた。
背後の音といえばクロイワツクツクがジーワジーワ…と大合唱しているだけの、実にのどかないつもの夕刻。
わけのわからない工事などがどこかで行われていないかぎり、これが我々の日常風景なのだけど、先日の日曜日に来島したオタマサの同級生のみなさんのように普段都会に暮らしておられる方々にとっては、余計な音が聞こえないだけで浮世を離れた別世界になるようだ(生物学科だけに、セミの声大合唱は「自然の音」なので肯定要素)。
この日はそんな別世界を求め、この方も浮世を離れて島にご滞在中だった。
「電車でGO!」A木総裁、「ガメ公、よぉ~し!」の図。
昨夜は本島で飲み、今宵は島で飲んで翌日また本島へ…というタイトなスケジュールだそうながら、マリンの誕生日に合わせてお越しになっているという、実に献身的にマメな総裁である。
< そういうお誕生日こそ家族水入らずにしてあげたほうがいいんじゃねーの?
おいちゃん、それを言っちゃあおしまいよ。
もっとも、場合によってはなにげに総裁が「かすがい」になってたりするかもしれないから、ある意味欠かせない人材なのである。
そんな総裁が午後から到着した島は、絶好の海水浴日和。
誰もいないカモメ岩の浜で貸切海水浴を満喫されたそうな。
前日が小雨混じりの冴えないお天気だったことを考えれば、ピンポイントでそんな日和に恵まれた総裁は、海神様に祝福されているということなのだろう。
そんなお天気だから、もちろん我々も午前中は海へボートでGO!
けっこう強めに流れているなか、ヒイコラしながら根を巡ってリーフ際に戻ってくると、久しぶりに↓コイツに再会した。
例のハンディキャッパ―・オウゴンニジギンポだ。
ひところに比べれば尾ビレの再生は著しくなって…
…きたと思っていたら、またちょっと傷んでいるっぽい。
体表にも傷があるのは、仲間同士で争った跡だろうか?
ちなみに、健常なオウゴンニジギンポの尾ビレは…
…こんなに立派なので、このあとさらに再生するにしても、道のりはなお険しい。
強めに流れていることもあって、海中は実に爽やかに秋のブルーになっていた。
せっかくの心地よい世界で、なにも全編に渡ってこのようなチマチマしたものばかり観ていたわけではなく、↓こういうシーンも堪能していた。
ハナミノ、朝の舞。
日中は岩肌やサンゴの裏でジッとしていることが多いハナミノカサゴながら、朝夕はお食事タイムだからかなり活動的になっている。
スカシテンジクダイがいまだ群れ集う根では、すでに休憩モードに入っているハナミノが何匹もいるなかで、3~4匹がやけに活発で、流れを避けて岩陰にいるスカテンたちをハントしようと虎視眈々状態だった。
こういう状況だと、ハナミノカサゴは食べ放題…であるかのように思えるけれど、なにげにスカテンたちもすばしこく、そう簡単には捕食されない。
その様子を動画で…。
ハントしようとするハナミノカサゴたちの意欲はヒシヒシと伝わってくるものの、実際にはまったくゲットできていない。
別アングルで観てみても…
やはり1匹もゲットしていない。
ところがここにカスミアジアタックなど余計な要素が加わると、雲の子を散らすようにあちこちに避難するスカシテンジクダイは危険を避けてより隅へ避難しようとするため、そこで待ち構えるハナミノたちの格好のエサになってしまう。
何かあると慌てふためき右往左往するものではあるけれど、実はその瞬間にこそ最大の危険が潜んでいるのだ。
支持率低迷に慌てふためき、矢継ぎ早に繰り出される意味不明の経済対策その他見えないメガネの数々の政策が、なんだか右往左往するスカテンに見えてしょうがない…。
ああ、せっかく浮世を離れた別世界にいるというのに、思い浮かぶことが浮世の象徴そのものとはなぁ…。