2024年10月14日
ラストツーペア(エリア限定)。
2024年 10月13日(日) 晴れ昼頃だけ曇り
北東の風 やや波あり 水温27度~28度
昼前後は雲が広がり雨がパラついたりもしたけれど、それ以外はおおむねいいお天気で、雲が去ると風もおだやかになっていった。
というわけで本日も海日和。
昨日お伝えしたように、クロモンガラがせっせと卵ケアをしているくらいだから、水温はすっかり適温になっていて、そのおかげだろう、生き残っているサンゴたちの色が元に戻ってきたような気がする。
その一方で、真っ先に死んでいったトゲサンゴなどは…
…すっかり藻の森になってしまっている。
トゲサンゴなどは褐虫藻が抜けて白くなってしまうとたちまちと言っていいくらいの速さで死に始めるのに対し、各種イソギンチャクたちは白くなって縮みはしても、死ぬところまで追い込まれるまでには相当猶予があるらしい。
↑このアラビアハタゴイソギンチャクもすっかり真っ白になってから随分経つんだけれど、イソギンチャクの様子自体は、ただ色が抜けただけというほどの変化しかない。
トゲサンゴをはじめとするサンゴたちが栄養摂取のほとんどを褐虫藻の光合成に頼っているのに対し、同じように体内に褐虫藻を宿しているイソギンチャク類の場合、その依存度がサンゴたちよりも高くないということなのだろうか。
その昔、我々の子供の頃には、共に暮らすクマノミ類が囮になって他の魚を誘い、イソギンチャクが食べている…なんて超絶デタラメ説すらまかり通っていたものだったけど、さすがにそういうことはないっぽい。
でも、セジロクマノミの糞にけっこう栄養があり、それをイソギンチャク類が真ん中にあるお口で食べている…ってことはあるかもしれない。
糞喰いなのかどうかはさておき、とにもかくにも生き残っているイソギンチャクたちとは違い、場所によってはリーフエッジのすぐ上あたりのリーフ上は惨憺たる有様になってきているところもある
一方、リーフ上から一段下がったあたりが冒頭の画像であったり、↓こういうところで…
…生き残っているサンゴたちもまだまだ見られる。
なのでついこの間までは、この一帯だけでもテングカワハギたちがたくさんいた。
ところがこの日あらためてテングカワハギチェックをしてみたところ、ボート近辺のリーフエッジ50メートルの範囲内にいたテングカワハギはというと…
…↑この若いペアを含めた2ペアだけ。
たった4匹!!
サンゴが元気だった頃は、特に探さずともこの範囲だけで30匹~40匹はフツーに観られたというのに…。
98年の大規模白化時と比べ、今回はミドリイシ類がけっこう生き残っているから、当時のようなテングカワハギ大絶滅にはならなそう…と安心していたのに、実は人知れずGoneが始まっているのだろうか。
とりあえず今は、それがここだけであることを祈ろう。
Posted by クロワッサン at 05:59│Comments(0)
│水納島の海