2025年02月07日
散歩で味わう動的平衡。
2025年 2月6日(木) 晴れ
そよ風 海況不明
5日続いた大森通勤が昨日でようやく終わった。
初日2日目こそ週末だったから電車の混雑はさほどでもなかったけれど、平日ともなると改革改革といいつつも結局24時間働けますか?と問われているようなサラリーマンたちで電車内はごった返す。
そのため、30年前に「もうこれで一生無縁でいられる」と思った通勤ラッシュを、30年以上ぶりに味わう羽目になってしまった。
それも原因のひとつではあるんだろうけど、やはりなんだかんだいって気が張っていたのだろう、昨晩は久しぶりに、途中に小用タイムを一度もはさむことなく爆睡。
疲れていたのだなぁ…。
でもたっぷり寝て暖房の利いた部屋でストレッチをしたら、ちょっぴり体がリフレッシュ。
今日は1日寝て過ごそうと思っていたんだけど、いいお天気に誘われていつものように散歩に出かけることにした。
35年くらい前の1年半ほどマスオさん化してオタマサの実家に暮らしていたことがあるワタシは、犬の散歩も休日の日課のひとつでもあったし、その後も帰省するたびに周辺を散歩していたから、実家周辺にはけっこう明るい…
…はずだった。
ところが今風の家が雨後の筍のように増え、注意していないとどこを歩いているんだかわらかなくなるくらいにすっかり変わってしまっていた。
その昔は道々にあった「鳥獣保護区」と「銃猟の禁止」を告げる赤い看板が、すっかり姿を消していた。
鳥獣保護区と言いながら、沼地や草地や開けた空き地といった野鳥の楽園をすべて宅地にしてるんだもの、保護すべき鳥獣などハクビシン(遠目に初めて見た)をのぞいてどこにもいないのだろう。
ちなみにオタマサの実家は入間市なんだけど、10歩歩けば飯能市になる。
でまた飯能側の様子も、まるで40年前と今の豊見城市豊崎の変わりっぷりに驚くのと同じくらいに様子が変わっていたので驚いた。
このあたりは茶どころだから、ちょいと歩けばそこかしこで見られた茶畑も激減していて、周辺は茶畑だらけだった見光寺の周辺にわずかに往時の様子をうかがえる畑がある程度になっていた。
これだけの茶葉で何をどうするってわけでもないだろうから、ここもやがて姿を消すのだろう。
最強寒波と言いつつも、やはり晴れて日が高くなればお日様の下はとても暖かい。
冬場の寒い日の沖縄では強い北風がセットになっていることのほうが多いのに対し、こちらは冷え込んでいても無風なので、外にいることが苦にならない。
青空の下、冬枯れの桜もいい感じ。
ここは入間川の土手で、水辺禁断症状に陥っている我々は、当然のように川のほとりにやってきた。
オタマサが昆虫少女だったその昔の入間川では、このあたりではサッパと呼ばれていたというオイカワが群れなしていて、婚姻色を発したオスの怒涛の団体が浅瀬を驀進することさえあったという。
それほどの魚影があったくらいだから、釣竿を片手にあんま釣りでいくらでも釣れたそうな。
それから半世紀近く経って、今ではそのような魚群の姿はどこにもない。
でも水辺には鳥さんたちがそれぞれエサを探し求めていた。
水面に目をやるとまず目に入るのがカモその他水面にいる鳥さんたち。
これはいつも目が点になっているところからして、おそらくカイツブリと思われる。
かなりの潜水達者で、魚類や甲殻類、昆虫、貝類をゲットすべく水面下に姿を消すのだけど、意外なほどにその時間が長い。
その他、カワウが飛んでいるのを見たし、ダイサギが魚をゲットしてもいたし、コサギもエササーチをしていたところをみると…
…昔ほどではなくともそれなりに魚はいるってことなのだろう。
水面を見ていると、目の端でちょこまか動く鳥さんたちも目に入ってくる。
これはセグロセキレイ。
ハクセキレイなら冬場の水納島でも観られるけれど、セグロセキレイはいないから、思わず「おっ!」となる。
同じような場所にいたのがこちら。
水納島でもおなじみのシロチドリ(ですよね?)。
エササーチの姿だけだとフツーの鳥って感じだけど、ジッとすると…
ずんぐりむっくりのまん丸さんなので可愛い。
岸辺を歩いていると、これまた水納島ではまず観られないモズがいた。
モズがいればはやにえも観られるかな…と探してみたものの、残念ながらはやにえは見当たらなかった。
お日様の下はポカポカ陽気で暖かかったけれど、一日中日が当たらないところはずっと冷え込んだままらしく、湧き水が出る岩肌には氷柱が。
氷柱を目にするのなんて、いったい何年ぶりだろう…。
やっぱ最強寒波なんですなぁ。
その先をさらにテケテケ歩くと、やがて入間川を渡る上橋に出る。
そこからさらに先に目をやると、西武池袋線の鉄橋がある。
ここはひとつ、なんちゃって中井精也になってみよう。
彼はけっしてこんなベタな写真は撮らないだろうけど、これで車両が昔のように全身黄色だったら、前世紀の一時期ここに暮らしたワタシのココロの原風景ってところだ。
十年一日の時を過ごしているように見える武蔵の国の田舎でも、時がうつれば町の様子が変わり、車両の色も変わる。
動的平衡を保ち続けている世の中で、一個人の大事なシーンだけそのままに…なんてことはありえないのだった。
そして今回、その変貌ぶりに最も驚いたのがこちら。
ここがどこだかひと目でわかる方は、相当な当店マニアといっていい。
そこでモンダイです。ここはどこでしょう?
この変貌については言いたいことが山ほどあるので、それはまた別の機会に…。
Posted by クロワッサン at 07:25│Comments(6)
│鳥さんたち
この記事へのコメント
憧れの『てっちゃんグランド』でしょうか⁉️
Posted by ぱぱままだ at 2025年02月07日 11:30
久々に登場の『てっちゃんグランド』ですよね!?
山ほどあるという言いたいことも気になっております。
山ほどあるという言いたいことも気になっております。
Posted by KINDON at 2025年02月07日 19:05
木の枝と列車が被るのは、ダメダメですね。
体形だけ中井精也を目指すとか?(笑)
体形だけ中井精也を目指すとか?(笑)
Posted by ウロコムシ武田 at 2025年02月08日 08:06
ぱぱままださん、KINDONさん
コメント欄とはいえお二人が並ぶだなんて、四半世紀以上ぶり!(笑)
お二人ともご名答でございます。
ただ、「山ほど」は「やぶ蛇」になりそうな予感がするので、もう少し時機を待ちます(笑)。
ウロコムシ武田さん
そのために木を切り倒す不届き撮り鉄よりはマシでしょ(笑)。
体型だけじゃなく、髪型も中井精也を目指します(爆)。
コメント欄とはいえお二人が並ぶだなんて、四半世紀以上ぶり!(笑)
お二人ともご名答でございます。
ただ、「山ほど」は「やぶ蛇」になりそうな予感がするので、もう少し時機を待ちます(笑)。
ウロコムシ武田さん
そのために木を切り倒す不届き撮り鉄よりはマシでしょ(笑)。
体型だけじゃなく、髪型も中井精也を目指します(爆)。
Posted by クロワッサン at 2025年02月08日 08:20
ほんとに KINDON とワンツーコメントできるなんて嬉しい限りです❗️
石神井公園から元加治は遠いなんて思わず早く見に行けばよかったと後悔してます。昨今の行政のあり方から山の麓、裾野ぐらいは理解しているつもりですが、てっちゃんはお元気でしょうか❓
石神井公園から元加治は遠いなんて思わず早く見に行けばよかったと後悔してます。昨今の行政のあり方から山の麓、裾野ぐらいは理解しているつもりですが、てっちゃんはお元気でしょうか❓
Posted by ぱぱままだ at 2025年02月08日 11:07
そのあたりのことも含めて、時機を見つついずれお話いたします(笑)。
Posted by クロワッサン at 2025年02月08日 17:21