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2025年04月11日

セグロウリミバエ禍。

2025年 4月10日(木) 雨

南の風 おだやか

  前日のパーフェクトな海日和から一転、朝から降り始めた雨は、ニュースが告げていた「警報級の大雨のおそれ」の気配はまったく見せないままだらだらと降り続き、結局雨の一日となった。
 
 嫌がらせのように海上は平穏そのものだったけれど、さすがにこのお天気で海へ行こうという気にはならない。
 
 ただし、桟橋には行かねばならない。
 
 このようなお天気でも予約したとおりにツアーに参加するお客さんがわずかにいるらしく、日帰り業者のうち1社は受け入れ態勢を整えていた。
 
 業者さんが営業するとなると、うちのボートが邪魔にならないよう桟橋に横付けしておかなきゃならないので、朝夕とも雨の中桟橋に…。
 
 係留してあるボートを横付けし、横付けしてあるボートを再び係留するためだけに、雨に濡れなきゃならないってのもなんだかなぁ。
 
 そんな冴えない朝に、冴えないチラシが新聞とともに投函されていた。
 
 なるべくお読みいただけるよう、大きめに紹介しよう。
 
 これ。
 
セグロウリミバエ禍。

 セグロウリミバエの蔓延防止協力要請の沖縄県のチラシ。
 
 セグロウリミバエについて詳しくはこちらでオタマサが紹介しているのでご参照いただくとして、簡単に言うと、長い苦労の果てにようやく根絶されたザ・ウリミバエに代わり、新たに登場したスーパー害虫だ。
 
 ナリは小さくとも蔓延力は凄まじく、各種ウリ類に及ぼす害も半端ではなかったザ・ウリミバエ。
 
 でもザ・ウリミバエはその名のとおりもっぱらウリ系の野菜類に害をなすものだったから、防除対策の対象がある意味限られてはいた。
 
 ところが今回新たに登場した舶来のセグロウリミバエときたら、ゴーヤーやヘチマ、冬瓜といった沖縄を代表するウリ系野菜のほか… 

セグロウリミバエ禍。


 …栽培種ではない野生のウリ類、そしてピーマン、トウガラシ、トマト、インゲン、パッションフルーツ、グァバ、ドラゴンフルーツ、パパイアなど、県内の田舎に行けば多くの家でフツーに育てられている食用植物をもターゲットにするという。
 
 これらの実へのセグロウリミバエの寄生は、現在のところまだ県内では確認されていないそうながら、いずれも海外ではすでに報告されているそうだ。
 
 このチラシでは紹介されていないけれど、ピーマンやトマトもアウトってことでもわかるように、ナスが被害者リストに載っているデータもあるようだ。
 
 敷地一杯に建てて庭の「に」の字もない近代風家屋にお住いの都会のみなさんなら、「ふ~ん、大変だねぇ…」で済むだろうけれど、これらすべてについて「栽培の自粛をお願い」というのはすなわち、我が家のように自家栽培食料で糊口をしのいでいる家庭には飢え死に覚悟のお願いという意味になる。
 
 米は無い、野菜は作れないとなったら、いったい何を食えというのだ。
 
 ただチラシによると、とりあえず今のところ、
 
 「害虫防除の徹底ができない園地ではウリ科植物の栽培は控えてください」
 
 ということだから、防除対策を徹底すれば、とりあえず育てていいという理解でいいみたい(現在もホームセンターでは、数を減らしながらもゴーヤーの苗が売られているし)。
 
 とはいえそこまで防除対策を施したところで、水納島ではパパイアなどすでに野生種だし、ちょいと街を離れたら庭先でこれらの植物を育てているのは当たり前の県内、しかもウリ科の野生種にまで勢力を広げるセグロウリミバエ…。
 
 そのの蔓延を、個人個人の努力で止めることができるのだろうか。

 知らないうちに条例が作られ、たとえ本島内であっても移動は厳禁、無償譲渡でも緊急逮捕される世の中に変わっているかもしれないから、皆様におかれましてもくれぐれもご注意くださいませ。
 
 ともかく6月からセグロウリミバエについても本格的に不妊虫作戦が展開されるようで、かつてのウリミバエのようにその作戦が功を奏してくれることを祈るしかない。
 
 ところで。
 
 先のリンク先でオタマサが紹介している時期よりももっと早く、昨年3月に沖縄本島北部地域で確認されているというセグロウリミバエ。
 
 その後昨年後半くらいから中南部地方でも確認されはじめて、先月にはついに徳之島でも寄生が確認されているという。
 
 熱帯地方を主生息域にするこの虫が北上してきたのは、これもやはり温暖化のせいか…
 
 …と朧げに納得してしまいそうながら、だったら八重山方面からジワリジワリと北上してきてもよさそうなところ、セグロウリミバエの県内確認経過をたどってみるまでもなく、どうやら北部地域が発生源っぽい。
 
 なぜ?
 
 「ひょっとして、コロナ禍終焉とともに再開された、豪華クルーズ船から吐き出された野菜屑が原因なんじゃ?」
 
 そうオタマサがポツリとつぶやくのを聞いたワタシは、目から鱗が…
 
 …落ちかけたんだけど、ちなみに本部港への海外から到着した豪華クルーズ船は、昨年は8月だけで、2023年はまだ復活していなかった。
 
 新型ウィルスだけじゃなく、害虫まで運んでくるクルーズ船…って話になれば、名物ダイビングポイントであるゴリラチョップの景観をぶっ壊し、クルーズ船が接岸離岸する際には遊泳を制限しさえもする愚行ももはやこれまで…と喜びかけたのだけどなぁ…
 
 …ザンネン!


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Posted by クロワッサン at 07:56│Comments(0)日々の徒然
 
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