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2024年03月17日
ダイサギは飛んでいく。
2024年 3月16日(土) 朝晴れのち雨パラパラのち薄曇り
南の風 うねりあり
風が吹いていても、南風だと実際の気温もココロも暖かい。
ローテーションで繰り返し時化が続いてはいても、ここという時にはキチンと春らしい姿を見せてくれる。
いつの間にかオタマサの表あたいも、すっかり春~夏野菜に姿を変え始めている。
ウグイスの声も日増しに響き渡るようになり、美声を誇るオスたちの声も自信たっぷりになってきた。
そんなウグイスの声に誘われて、昼のお散歩。
すると道端でこれまで観たことがない(意識したことがない)色模様のチョウと遭遇した。
こちら。
このあたりでよく見かけるこのテの黄色っぽいシロチョウ系にしてはサイズがでっかく、翅の斑紋にも見覚えがまったくない。
これがスタンダードスタイルであれば図鑑にもその姿で載っているところながら、季節や個体差、地域差なんかだと、ビンゴ!が載っていなかったりする。
なので従来だったら正体不明で苦労するところ、グーグル先生は一発で教えてくれた。
このチョウはその名もウスキシロチョウといい、これはその赤斑型(メス)なのだそうだ。
大きな斑紋が無いノーマルタイプとあまりにも異なっているために、昔は別種とされていたらしい。
ノーマルタイプなら観たことがある…かどうかは定かではないものの、とりあえず初遭遇は間違いない。
旧牛小屋方面から帰ってくると、タツヤさんのおうちの屋根の上で、ダイサギが仁王立ちしていた。
屋根に白鷺だなんて、まるで道後温泉。
次のエサ場をどこにしようか、考えているところだろうか。
それとも、普段の休憩場所にしているとなると、タツヤさんちの屋根の上は多量の糞で真っ白けになっていることだろう。
そんなものをひと目見てしまえば、生き物好きのタツヤさんといえども、怒り心頭に発するかもしれない。
これを医学用語では「フンガイ」という。
< よっ!ケーシー高峰!!
ダイサギはおそらく1羽だけ島に滞在していると思われるのだけど、冬の初めに飛来してきた頃はかなり強かった警戒心も、だんだん遭遇機会が増してくるにつれ、我々の姿を見てもすぐには飛び立たなくなっている。
おそらく彼のほうでは、「またアイツたちか…」とでも思っているに違いない。
我々のほうでは、すっかり馴染みの鳥になったこともあって、勝手に「ダイちゃん」と名付けて親しんでいる。
そんなダイちゃんの雄姿。
道後温泉の屋根の白鷺は、羽を大きく広げている。
ダイちゃんも羽を広げてくれないだろうか。
と思っていたら、ジッと見つめ続けられているのがイヤになったのだろう、ダイちゃんは飛んでいった。
シンキングタイムを邪魔してごめんなさい…。
どうやらヤツガシラは去っていったらしく、ダイちゃんもやがては姿を消すことだろう。
昔から春は、別れのシーズンでもあるのだった。